ストリートのメンバーでJKキラーこと森くんが岡山県の真備町に災害ボランティアに行ってきました。

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その活動報告と状況・感想をここに報告致します。

活動日時 7/30(水) 9:00~16:00
活動場所 岡山県真備町服部市
活動内容 家屋内の荷物出し・家屋内の土砂の撤去・ゴミ回収など

感想

岡山市の災害ボランティアセンターに着くと、まび記念病院という場所に行ってほしいと指示されましたが、向っている途中に、服部市に向って欲しいと連絡がありました。どうやら未曾有の災害に戸惑い、ボランティアの配分に偏りが出来てしまったらしく、市の中心部から離れたところには人がほとんどいない状況だったそうです。

道中バスの外に広がる世界は、日常から遠くかけ離れたもので、自分の目を疑いました。
道路沿いには大量の泥にまみれた家電製品や木片が置かれ、大量の土砂によって窓ガラスが割れた車があったり、新築であろう家の二階窓あたりまで泥が付いていました。

現地に着くと、3チームに分けられ、僕は7人編成のチームの一人として若い夫婦の家に向いました。
その途中、ある家の外側に鑑識の方たちがいました。その家の一階で高齢者の方が逃げ遅れたそうです。

僕たちの担当する家は住宅街にあるのですが、目の前にある小田川の堤防が夜中に決壊し、二階まで水がすぐに来たそうです。周りに比べて土地が低く、山がすぐそばにあるので、水がなかなか引かず、山からの土砂も流れ込んでいました。
このため、当面の作業は家の土砂の撤去作業でした。築何十年も経っている家では、土壁であることから濁流の影響を受けやすく、屋内のほとんどが泥まみれでした。木の床が、泥水を吸った畳みの重さに耐えられず、ところどころ抜けており、天井を見上げるとそこにも泥が付いていました。二階へと続く階段には泥が大量についており登れませんでした。

作業は通常、炎天下のなか行われるため、15分働いたら10分休憩をとるように言われました。(普通は40分働いて15」~20分休憩)ただ、僕は屋内での活動だったため、暑くはなかったのですが、湿度が凄く、とても息苦しかったです。またひとたび風が吹けば粉塵が舞い、視界が霞むほどで、防塵マスクを防塵メガネのありがたさが身にしみました。

荒れた家の床には、お爺さんの高校の卒業証書や昔の写真などありましたが、「全て捨ててくれて構わない」とのことでした。片付いて喜ぶ半面、とても寂しく感じました。お爺さんは阪神淡路大震災も経験し、その時に火事を経験。引っ越してきた岡山県では今回の災害。同級生のほとんどはすでにこの世を去り、残りの人も生きているか亡くなっているか分からない状態だそうです。

「生きていてもいいことなんかなかったが、まだ生きて徳島に恩返しするという目的ができた」とお爺さんは笑っていました。

切り上げ時刻となり、泥を落としてバスに戻りました。被災された方たちから何度も感謝されました。
まだまだ人手は足りず、復興に時間がかかるそうで、夏の間にもう一度行こうと思います。

以上

この度、西日本を襲った豪雨災害により、お亡くなりになられました方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被害を受けられました地域の皆様にお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を心よりお祈り致します。